イントロダクション
INTRODUCTION
今から約80年前、第二次世界大戦が終わる少し前の激動の時代を背景に、
黒柳徹子の幼少期を自伝的に描いた「窓ぎわのトットちゃん」。

日本のみならず、海を越えて多くの国で愛される世界的ベストセラー作品が、
この冬、ついにアニメーションで初の映画化決定!

監督を八鍬新之介。制作をシンエイ動画。そしてトットちゃんを始めとしたキャラクターデザインを金子志津枝が担当。日本アニメ界におけるトップクリエイターたちが集結して、この珠玉の名作の映画化に挑みます。

トットちゃんの愉快な日常を通して見えてくる、日々のささやかな幸せ、個性の豊かさ、恩師からの教え、家族・友人への深い愛情。
この冬、トットちゃんが日本中に感動と愛情をお届けします。
ストーリー
STORY
これは、第二次世界大戦が終わる、ちょっと前のお話し。
落ち着きがないという理由だけで、小学一年生で通っていた学校を退学になってしまったトットちゃん。
ママが見つけてきてくれた学校・トモエ学園に通うことになったトットちゃんは、自由でユニークな校風と、恩師となる小林先生に出会う。
「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」
トットちゃんの元気いっぱいの毎日がここから始まる!
コメント
COMMENT
黒柳徹子(原作)
1981年に「窓ぎわのトットちゃん」を書いたあと、ものすごくたくさんの映画監督から映画にしたいと依頼がありました。よく冗談で言っているのですが、あの黒澤明監督以外のほとんど全ての映画監督から、ありがたいことにお手紙をいただいたのを今でも覚えています。ただし、本を読んでくれた皆さんの頭の中にある映像の方が良いものなんじゃないか? と思って全てお断りしてきました。そうしたら今度はアニメーションでどうですか?という話で…笑。それであれば若い方々がご覧になっても楽しめるかもしれないと思いました。今でも本屋に行って置いてあると聞くと嬉しくなりますし、本を読んだ子どもたちの感想を聞くのが楽しみです。最近は世界情勢がいろいろ変わってきているので、この映画を観た若い世代の皆さんに「面白かった!」と思ってもらえるといいなと思います。
八鍬新之介(監督・脚本)
映画化を企画したのは2016年。シリアでは化学兵器によって子どもたちの命が、国内では相模原の障がい者施設で多くの命が奪われました。そのような暗い出来事に触れる中で、アニメーションを通して社会に貢献できることはないだろうかと考えるようになりました。そんな時に出会ったのが『窓ぎわのトットちゃん』です。そこには「生と死」「戦争と平和」「思いやりと差別」など、相反するテーマが雄弁に語られていました。それも、世界中の誰もが理解することができる瑞々しい子どもの言葉で。この瑞々しさをそのまま映像化して世界中に届けることができたなら、今よりほんの少しだけ社会が明るい方向に進むかもしれません。どうぞお楽しみに。